STUDIO tuuli

2024.07.07

はじめてのZINE
write|Nagi Aosumi
photo|Nagi Aosumi
My office

いきなりですが…
昨年のTABFで「ZINE」というものに出会い、その魅力に取り憑かれた私。
集めるだけにとどまらず、とうとう自分でもZINEをつくり始めました。
TABFについてはこちらの記事をどうぞ。

今回は、はじめてのZINEづくりについてまとめました。

ZINEとは

テーマを決める

まずはどんなテーマでZINEをつくりたいか。
色々考えた末、2023年のスペイン・フランス旅行をテーマに制作することにしました。

10月に約2週間、新婚旅行も兼ねて「アートと建築(そして食)をめぐる旅」と題し、バルセロナとフランスのいくつかの都市を訪れました。
結婚式は挙げなかったので、何か家族や親戚にお祝いのお返しとしてプレゼントできるものはないかと考えていました。

そこで、思い出の写真に旅程表&日々のエピソードを添えて、まるで一緒に旅をしたかのような気分になれるZINEをつくることに決めました。

アイデアを集める

テーマが決まったので、次は構成やデザイン、製本のアイデアを集めます。
私はデザインの仕事をするときも、まずはPinterestでアイデアを集めてイメージボードを作成しています。

今回もPinterestで「ZINE design」と検索して、自分の好みに合ったデザインや感動したアイデアをイメージボードに保存していきます。

Pinterestで見つけたアイデアを参考に、今回は
①旅行のお気に入りの写真だけを集めた「mini zine」
②詳しい日程やエピソードを多く収録した読みモノ的な「zine」
この2種類を各々2カ国ずつ、合計4つのZINEを作ることにしました。

制作する

まずは「mini zine」

Threadsでたまたま見かけた豆本が可愛くて可愛くて…。
私も小さい本を作ってみたい!ということで、約5cm×5cmの小さな写真集を制作しました。
表紙は、BarcelonaとFranceの頭文字「B」と「F」をあしらうシンプルなデザインに。

厳選した15枚の写真を時系列で並べ、ホッチキスでただ留めるだけでは物足りない気がしたので、それぞれ国旗に使われている色の糸で綴じることにしました。
「mini zine – Barcelona」は赤色
「mini zine – France」は青色

表紙の頭文字については、印刷する?それともシールを貼る?と色々悩みましたが、最終的には頭文字を切り抜いて、中の写真がチラッと見える窓のような仕様にしました。
切り抜く手間はかかりますが、遊び心があってお気に入りポイントです!


続いては、読みモノ「zine」

本文のページは写真をメインに構成して、旅程表とエピソードは本文とは違うサイズ・色の紙に印刷し、本文の合間に差し込む形にしました。
(A5サイズで本文28ページ、差し込み20ページ)

表紙と裏表紙はトレーシングペーパーにして、中のページが透けて見える仕様にしています。

販売する

ZINEが4種類完成したので、早速ZINEイベントに申し込んでみました!
ZINE FARM TOKYOさん主催の「ZINE FEST 吉祥寺」

当日までにあと1〜2点新作ZINEを制作して出展する予定です。
3連休初日ですが、お時間がある方はぜひ!

あとはオンラインショップも開設し、ZINEイベントなどで直接お渡しできない方向けの販路も用意しました。

まとめ

今回は、はじめてのZINEづくりについて簡単にまとめました。
いざ自分でつくってみると、こだわりが強すぎて想像以上に時間がかかってしまいました…。
TABFでは「昨日執筆して、今朝印刷&製本をして持ってきました!」という方もいて、もっと気軽に簡易的なZINEもつくってみたいなと思いました。
次はリソグラフにも挑戦してみたい!
(前回の記事:リソグラフのお勉強

今回のZINE制作で参考にしたのがこちらの冊子。


NYの出版社Small Editionsによる『How to Book』の日本版。
リサーチから資金調達、制本、流通まで、本づくりに関するノウハウが分かりやすく紹介されています。

構想から約半年かかり、思い出がたくさん詰まったZINE。
これから沢山の人の手に届くと嬉しいです。