STUDIO tuuli

2024.06.16

リソグラフのお勉強
write|Nagi Aosumi
photo|Nagi Aosumi
BOOK CAFE TERMINAL

2024年6月15日
吉祥寺にあるブックカフェBOOK CAFE TERMINALにて開催された、リソグラフ市に行ってきました。
主催は、RISO STUDIOの運営やZINEイベントなどを主催しているZINE FARM TOKYOさん。

ZINEづくりを始めてからずっと気になっていたリソグラフ。
調べてみると、紙とインクの相性や色のレイヤー分けが難しそうだな…という印象で、実際にリソグラフでモノづくりをしている方々にお話を聞きに行ってみました。

今回は個人的な覚書のようなものですが…
リソグラフ市での購入品に、出店者さんに教えていただいたリソの小ネタを添えてご紹介します!

奈良都民

https://naratomin.com
奈良県限定発売商品のデザインコンペをきっかけに奈良通いを始めた東京在住のグラフィックデザイナー。

購入品の一つ目はZINE「奈良のコーヒー屋さん」
クラフト紙に白と黒のインクで印刷されています。
クラフト紙と白のインクの相性の良さを教えていただきました。

二つ目もZINEで「ならのよるさんぽ」
こちらは黒の用紙に紫と金のインクです。
黒地に金がかっこいい!でもイラストは可愛い…!

そして最後はポストカード。
白の用紙にグレーと青のインクです。
先ほどのZINEもそうでしたが、リソグラフで地図を刷るのっていいですよね。
2色のインクの重なりが良い味を出しています。

key

https://www.instagram.com/key11_24
アーティストのkeyさんのイラストは細かいものが多く、「昔から細かい絵を見るのが好きだったんですよねー。」と仰っていました。

作品集を見せていただきましたが、特に色合いが気に入ったのがこちらの作品!
草むらに紛れている小さいクマたちが可愛い。

線画が黒で、カラーは紫と水色の2色だけですが、「色の濃淡を調整することで印象を変えることができる」ということを教えていただきました。
他にも、同じ版でもインクを変えれば印象をガラッと変えられるそうです。

こんの ゆきえ

https://potofu.me/yconn0
「キツネと物語と人」をテーマに絵を描いているイラストレーター。

ブラシツールで表現した「かすれ感」がなんとも味わい深い!
現代にキツネたちが住んでいたら?という設定で、都会で暮らすキツネたちの生活を窓から覗き見する絵本です。

リソグラフの印刷会社で印刷&製本までお願いしたあとに、一枚一枚カッターで窓を切ったそう。
ピンクと紫の配色によるアンティークな雰囲気とアイデアが詰まった一冊です。

eha

https://www.instagram.com/y513_riso/
フィルム写真×リソグラフ で作品づくりをしている写真家。

フィルムカメラで撮影した写真データをCMYKに分解して、3色でリソ印刷した作品。
たったの3色でこんなに多くの色が出せるのかと驚きました!
フィルムカメラの写真だけでも味わい深いと思いますが、リソ印刷することでまたひと味変わった印象に。

趣味が喫茶店めぐりというehaさん。
今まで飲んだクリームソーダを集めたZINEをピンクと水色の2色で印刷しています。

「中にはメロンソーダもあるんですけど、全部水色のクリームソーダに見えますね…笑」と仰っていましたが、よーく見ると緑っぽい水色だったり紺っぽい水色だったり。
それもリソグラフの魅力の一つなのかなと感じました。

ミズノさんイトウさん

https://www.instagram.com/nemumigatuyoi
デザイナーのミズノさん
https://www.instagram.com/__shieri__/
ライターのイトウさん

去年のTABFで出会ったミズノさん。
お二人の合作も含め2冊のZINEを購入し、勝手に「ZINE師匠」と崇めてZINEづくりの参考にさせていただいていました。
まさか今回のイベントに出展されているとは!
しかも、TABFではお会いできなかったイトウさんもご一緒で。

こちらはミズノさんの新作。
よく飲食店などでテーブルの上に置かれている紙ナプキンに包まれているポスター。
なぜ紙ナプキン?という謎が中身を見て解けました。
美味しそうなホットドックが並べられていて、やっぱりミズノさんのデザインアイデアは素敵だなぁと、より一層ファンになりました。

そしてこちらはイトウさんの新作。
亡きお祖父様への手紙をリソ印刷されています。

TABFで購入したZINEの内容がとにかく面白くて。
ついクスッと笑ってしまうイトウさんのワードセンスにハマってしまいました。
そして今回の新作も、ちょっとセンシティブで暗い内容も笑いに変えてしまうさすがのセンスで。
脱帽です!

まとめ

今回はリソグラフの勉強にと訪れた「リソグラフ市」の購入品紹介でした。
今年中のイベント出展を目標にZINEづくりを進めているので、今回得た知識をもとにリソ印刷にも挑戦しようと思います。

それでは!