STUDIO tuuli

2024.05.25

青澄凪 ルーヴルへ行く。|Paris
write|Nagi Aosumi
photo|Nagi Aosumi
Louvre Museum, Paris

2023年10月のスペイン・フランス旅行でルーヴル美術館を訪れたときの話です。

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出国前に、映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』とNetflixオリジナルドラマ『LUPIN』でしっかりと予習を済ませ、いざルーヴル美術館へ。

開館と同時に入場できる9時のチケットを握りしめ、8時過ぎにガラスのピラミッドに到着。
すでに50人以上の列ができていた。

朝の冷たくて透き通った空気と無機質なピラミッド、青空に飛び立つ鳩の群れ。
画面で観るより遥かに美しかった。

9時半。
気が付くとピラミッドをぐるっと一周するように列が300人以上に伸びていた。
だが、なかなか入場が始まらない。
さすが海外、時間にルーズだね。と気長に開館を待ってみるが、どこか様子がおかしい。

列の先頭から徐々に騒がしくなってきて、近くに並んでいた人達の話を盗み聞きすると、どうやら美術館スタッフがストライキを起こしているらしい…。
何時に開館するか分からないし、もしかしたら今日は開館しないかもしれないとのこと。

現状を外国人の友達に連絡すると、「 hahaha! Welcome to Paris:) 」と返事が来た。
日本の常識は世界の常識じゃないということを痛感した日だった。

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11時半。
列に並びはじめて3時間が経ち、もう諦めて次の目的地に向かおうとしていた頃、突然入口のドアが開いた!(響き渡る拍手喝采)
諦めて列を抜ける人が多い中、根気強く待ったおかげで先頭で入館することができた。

ルーヴル美術館は3つのブロック「リシュリュー翼」「シュリー翼」「ドゥノン翼」に建物が分かれており、まずは有名な作品の多い「ドゥノン翼」から回ることにした。

サモトラケのニケ
アモルの接吻で蘇るプシュケ

普段は観光客でごった返すルーヴルも、さすがにこの日はほぼ貸切状態。
有名なモナ・リザの絵画も目の前で観覧&写真撮影ができた。
通常はモナ・リザの部屋に入るだけでも一苦労らしい。

想像よりもかなり小さかったモナ・リザ
美徳の勝利
皇后ウジェニーのティアラ|アポロンの間にて
地下の要塞遺跡

展示作品はもちろんのこと建築も圧巻なので、丸一日時間がとれる方はぜひゆっくりと建築にも目を向けてみて欲しい。

特に感動したのはドゥノン翼にある「アポロンの間」
ルイ14世指示のもと建築された約60mの長いギャラリーで、王家の人々が実際に着用していた宝飾品や食器などが数多く展示されている。
壁や天井、照明の細部に至るまで金、大理石、絵画、タペストリーなどで装飾されており、息を呑むほどの豪華な空間になっている。
写真だと美しさが全く伝わらないので、あえて貼りません。(ぜひその目でご覧あれ。)

そして、ピラミッドは下から見ても上から見てもカッコよかった。

ルーヴル美術館に所蔵されている作品は38万点以上、展示されている作品数は約3万5,000点で、数だけでも世界最高峰を誇る。
作品の種類は古代エジプト・古代ギリシャなどの古代から、19世紀までの幅広い美術作品が展示されている。

今回は4時間の滞在で展示の半分ほどしか観ることができなかった。
この日は次の予定があったため、ドゥノン翼の全フロアとシュリー翼の一部を観て時間切れ。
リシュリュー翼はまた次回のお楽しみ。